愛し沼の底

歪みかわいい集め

イミテーションの本当

魂がない⇔心がない。足がない⇔顔がない 夢がない⇔今がない

人間の偽物だから、人生に目標がないのだ。

私は本当はおばさんの娘が生まれたらつけようと思っていた名前をつけてもらいました。そして、実父実母に放棄されたため、本当におばさんの娘になりました。ダリのように。思い込みを背負って生きています。

父親精子だったころに、私になるはずだった私を押しのけて産まれてきたうえに、また何かを押しのけているのです。椅子取りゲームにどうあっても勝ちたい子どもだった気がします。一番罪深いのは優しいおばさんの娘を殺してこんなに出来の悪い娘を生き延びさせてしまっていることです。おばさんは男が嫌いだから、おばさんにはきっと絶対に女の子が生まれてきて、おばさんと同じように賢くて要領がよく、大人として立派な考え方をするようになるのでしょう。

アンティーク風家具のような子どもです。本当によく生きてきた家具とは違って、塗装でつくった薄っぺらい劣化をまとっています。テーマパークのお城のように仰々しくそびえ立って、その中身は空洞で寒々しい風が吹き抜けていくのです。空洞であることを承知でごてごてと飾り立てた外装やそれらしい云われを書き乱した看板を見せびらかしている。惨めな生き物です。

私がいつか本当になるときはくるのでしょうか。本当に愛し愛され、家族というコミュニティを普通にわたっていける日はいつでしょうか。明日にもすべてが崩れ落ちてしまいそうに思うのでいつも今日という日が過ぎないように祈るのに、眠れば明日がやってきてしまうのです。私を私として必要としてくれる人間がいないから、私はずうっとまがいもののまま、透明な幽霊のまま。

生きながら死ぬくらいなら死にながら生きていこうと思います。私の城を建てましょう。私だけしか住む人がない。入ることのできない。高い高い塔の上から「みんなゴミみたいに見える」と言いながら、普通がやってくるのを口をポッカリ開けて待っているのです。偽物を思い込みで本当にする。まず私が私と私のまわりを本当にしてあげるところから始めようと思います。